Henning Koppel (ヘニング・コッペル)
「北欧デザインの父」と称され、モダンなスカンジナビアデザインを牽引した彼はデンマークの裕福な家庭に生まれた。
幼少の頃から美術の才能を発揮し絵画や水彩画を学ぶ。その後、デンマーク王立アカデミー、パリの美術学校ランソンアカデミーにて彫刻を学んだ。
第二次世界大戦中はスウェーデンに移り、彼が27歳の1945年に帰国。同年Georg Jensenで働きはじめ銀器のデザインを行う。ジュエリー、ホロウエア、フラットウェアのデザインを手がけた彼は、彫刻的な立体感と有機的なフォルムを持った独創的な作品を生み出した。そのデザインは、普段必要な機能性を満たしつつ、生活に美しさ・楽しさを加えるという彼のコンセプトから生まれている。
その活躍の場は銀器だけに留まらず、ロイヤルコペンハーゲンと合併したBing & Grondahlで陶器を、スウェーデンのオレフォス・ガラス工場ではガラス製品のデザインを手がけた。生前には、ミラノ・トリエンナーレで3度の金賞を受賞するなど数多くの賞を獲得。彼が亡くなった1981年以降も、完成された魅力的なデザインは世界中で多くの人々に愛され続けている。








